PALETTE2024年5月号(NO.78)

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- コーヒー豆の的確な品質評価を行うために、
地元秩父で「ちちぶコーヒー」を開店準備中の福田歩惟さんに、開業への想いを伺いました。
コーヒー業界で超難関と言われる資格を携え、
福田 歩惟さん
(国際コーヒー鑑定士)
あ い
かったため、当初は気に留めていなかった。
しかし 福田さんはコーヒー 好きではな
た。
たら面白いね﹂
という言葉がなぜか心に残っ
きの母親の
﹁秩父にコーヒーブランドがあっ
が必要だと感じるようになりました﹂
。
も、秩父とコーヒーの魅力を発信する場所
初はお店をやるつもりはなかったんです。
で
きれていないことに、
歯がゆさを感じた。﹁最
いく福田さん。
しかし同時にこの魅力を伝え
秩父に遊びに来た人が、家に帰ってコー
父の人が秩父の良さを、味とともに再確認
ヒーを飲んで、
ふと思い出にふける。
また、
秩
その後さまざまな経 験を 積んでいくうち
事をしたい﹂
と思うように。
に﹁もっと生まれ育った秩父の役に立つ仕
できる。
秩父の魅力とコーヒーの味わいがリ
づくことができたんだと思います﹂
。
福田さ
﹁その時 、母の言 葉を 思い出して、﹃ちちぶ
んにしか淹れられないコーヒーが、
熱意とと
﹁苦手だったからこそ、
深くその魅力に気
当初はコーヒーへの関心よりも地域ブラ
ンクする、
そんな一杯を提供したい。
田さん。
そこで育まれた感性を活かし、
国際
ンドを作りたい気持ちが先行し
﹁とりあえず
もに香り高く溢れ出る。
強を始めました﹂
。
コーヒー鑑定士として活躍するかたわら、
一番難しい資格を取ってみよう﹂
と、
思いつき
コーヒー﹄
の構想が浮かび、
軽い気持ちで勉
焙 煎 所 兼コーヒ ー スタンド﹁ ち ちぶコー
を
﹁この資格の勉強している中で、
こんなに
で鑑定士養成コースの受講を決めた。当時
初心者なのは、
私だけだったと思います﹂
と
る。忙しい中でも時間があれば有名店を巡
り研究を重ねるほどの、生粋のコーヒーマ
笑いながら振り返る。
そも秩父も苦手でした。
それで高校卒業後
芽生える地元への愛
聴こえ始めたコーヒーの声と
しかし、
そこでの経験が彼女に火をつけ
た。﹁コーヒーの品質をチェックするスコア
アシートが、
何だか絵画だったり楽譜のよう
シートがあるんですけど、
書き込まれたスコ
に見えたんです﹂。
コーヒーがただの飲み物
きっかけは母の一言だった。
実家は旅館業
秩父の持つ面白さや多面性にも気が付いて
資格取得後、
両親の家業を手伝いながら、
世界にのめり込んでいった。
声に、
もっと耳を傾けたくなり、
コーヒーの
ではなくなった瞬間だった。
コーヒーが語る
を営んでおり、
時折家業を手伝うため、
秩父
初心者からの一歩
ている。
ヒー。
今、
その2つを武器として戦おうとし
ま 都 内で 働いた 。苦 手 だった 秩 父 とコー
囲気に嫌気がさし、上京後進学し、
そのま
すぐに上京したんです﹂
と語る。
保守的な雰
ヒーそのものは 苦手でした﹂
。
続けて、﹁そも
しゃれなラテは好きだったんですけど、
コー
までは苦手だったという。﹁大手カフェのお
ニアの福田さんだが、意外にも資格をとる
ヒー ﹂
の開 店 準 備のため、日 夜 奔 走してい
自 然 豊かな秩 父 地 域で生まれ育った福
苦手だった秩父とコーヒー
きつ
がや
か
で
!
沿 線 ビ ュー
タ
イン
に帰って来るようになっていた。
コーヒー好
☞
福田 歩惟さんは
P2∼7の特集ページに
登場します
Instagram
14
撮影協力:鹿のねどこ ※P5で紹介しています
り
ら
き
ー
リ
ー
ス ト づ ける 方 に
第78 回
高度な専門知識と優れた味覚・嗅覚が求められる資格「国際コーヒー鑑定士」。
\ 2024年6月下旬オープン予定 /
ちちぶコーヒーRoast&Research
埼玉県秩父市熊木町15-2
KMGビル1F
御花畑駅から徒歩6分
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