創立110周年記念企画 秩父鉄道110年の軌跡
第9回 最終回
〜今を走る懐かしい列車〜
「SLを秩父路に走らせたい」。SLパレオエクスプレスは、秩父市を中心とするSL財団法人からの要請を受け、昭和63年3月15日「さいたま博」に合わせ、C58363号蒸気機関車と客車4両での運行が開始されました。その後、SL財団は解散し、平成15年からは自主運行となりましたが、運行22年目を迎えた今でも21世紀を走る唯一のC58形として、多くの方に愛され元気に走行しています。
また、通勤や観光の足として走る電車も多彩です。1000系はJR(旧国鉄)・5000系は旧東京都交通局三田線・急行用6000系は西武鉄道・今春運行開始した7000系は東京急行電鉄から導入、それぞれ自社改造を施し運行しています。なかでも、1000系列車は平成19年10月から4編成に旧国鉄時代のカラーを再現、平成21年5月から秩鉄カラー100形タイプ、平成21年10月から1000系導入当初の秩鉄カラーをそれぞれ復元し運転しています。昭和の時代に活躍したこれらのカラーリングに懐かしさをおぼえる方も多いのではないでしょうか。
開業当時の「ひろせ野鳥の森駅」
=(左から)C58363・リバイバルトレイン100形タイプ・7000系=
11月8日、110周年を迎えるにあたり、創立以来ご愛顧いただいたすべての皆様に心より感謝を申し上げます。これからも皆様に喜ばれる鉄道を目指し、秩父路を走り続けて参ります。