秩父鉄道を彩る情報誌 PALETTE2022年12月号(NO.61)

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- と 醤 油を 納めていたご先 祖をも
時間、
移行していました﹂
と鈴木さん。
に入れて、
発酵室で発酵させる製法に
時には、
低圧釜で蒸かした大豆を容器
す。
でも、
私が納豆作りに携わり始めた
信 太 郎が、独 自に編み出した製 法で
法﹄
だったそうです。
これは、創業者の
んで、桶の中で発酵させる﹃桶納豆製
﹁創業当時は、蒸かした大豆を藁に包
で変化があったのだろうか。
﹁ひしや﹂
の納豆作りは、
長い歴史の中
埼玉県で最初に納豆製造を始めた
変わらないこと
長い歴 史の間で変わったことと 、
なく自然に⋮﹂
と話す。
造所﹂
を継いだことについて
﹁悩むこと
一本に絞って創 業した﹁ひしや納豆 製
ん。1876年に曽祖父が、納豆作り
ち、
四代目としてのれんを守る鈴木さ
味
江戸時代、
忍藩
︵現在の行田市本丸︶
に
きつ
がや
か
で
!
沿 線 ビ ュー
タ
イン
﹁季節に合わせて 時間から
12
24
時間をかけて蒸し上げる手順は変わりませ
大豆を水に浸けた後、低い圧力でゆっくり
て、 時間経ったら発酵が進みすぎないよう
は、大豆の種類や豆の大きさによって変え
﹁お客さまから
﹃ひしやの納豆を食べると他
と新しい挑戦の魅力を語ってくれた。
ん。蒸し上がった大豆をたらいに移して、
納
るところまでに3日間かかるそう。
に冷蔵庫へ移します﹂
。
その後、
個別に包装す
﹁納豆菌は生き物なので、
毎回、
同じように
なります﹂
と話す鈴木さんに、
今後について
のものは食べられない﹄
と言われると励みに
作りたくてもそうならないこともあって。
季
伺った。
豆菌を吹きかけながら手早く混ぜ、
容器に
老 舗の 納 豆 屋 が 取 り 組 む
納豆﹂
や
﹁熊谷納豆﹂
が人気だが、今後ご当
﹁行田
現在、﹁ひしや﹂
でしか作っていない
皮の厚みも変わってくる。
それらに対応しな
期によっても変わる。
同じ大豆でも味や色、
節にも、
その年の天候にも、
大豆の採れる時
紙容器を使用しています﹂
地納豆の計画は?
変えずに、
ひしやの味が守れれば﹂
と、
誠実な
がら、
これからも現在の製造方法と体制を
人柄が言葉のあちこちににじみ出ていた。
﹁今、
秩父で採れる大豆を使った納豆作りを
を容器に詰め、
木箱に並べていく。
と玄米で作っているんです﹂
と研究の大変さ
鈴 木 賢 治 さ ん に イ ン タ ビュー し て き ま し た !
創 業 146年 の 伝 統 を 守 り な が ら 納 豆 製 造 所 を 営 む 、
て発酵するのを待つんです。
木箱を置く位置
試験的に始めています。
秩父のブランド大豆
話を伺っている間にも、
リズミカルに大豆
ご提供できるよう、現在では藁に見立てた
詰めます。昔ながらの藁納豆を製造するに
格を抑え、
冷蔵庫に常備できる健康食品を
は、
藁の品質保持にコストがかかります。
価
新 しい 挑 戦
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14
☞「ひしや納豆製造所」
については
P2、3で紹介しています
鈴 木 賢 治 さん
(ひしや 納 豆 製 造 所 代 表 )
﹁これを ℃に保った発酵室に木箱ごと並べ
40
り
ら
き
リー
ー
ス ト づ ける 方 に
第61 回
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