秩父鉄道を彩る情報誌 PALETTE2024年9月号(NO.82)

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- 自 然を感じる空 間と、体 に やさしい 料 理を味 わえるカフェ
食と自 然を通じて、新 たな居 場 所をつくる店 主 の 柴 崎 広 美さんに 、
柴崎 広美さん
(古民家クイジーヌ
-うさぎのテーブル- 店主)
だ。
ターン。地元とはいえ、 年以上ぶりの故
だから美味しいものを食べてほしい。家族
高 知 県にいた頃は、子 育てや仕 事で忙
だからゆっくり心から休んでほしい。辛い
人々に積 極 的に声をかけ、交 流を深める
しい日々を 過 ごしていた 柴 崎さん。そん
ときも 、楽しいときも 、何かあったらいつ
うちに、
温かく迎え入れてくれたと話す。
な中 、
たまに訪れていた自 然を 感じられ
やさしいものを食べてほしい。
そんな思い
す﹂。家 族だから 健 康でいてほしい。家 族
プンできたのだった。
自 分に 戻 れる 時 間 と 、
移住前からカフェを開くことを夢見て
いたという。﹁このお店でも、
くつろげる空 ﹁ 家 族 ﹂を も て な す
るカフェで
﹁自分に戻れる時間﹂
を持って
店 名の﹁うさぎのテーブル﹂
は、
二人の
でも帰っておいで。
そんな温かい思いが込
いた 柴 崎さんだったが、移 住してからし
間で自然を感じながら、自分に戻れる時
娘さんとの手 紙のやりとりで書いていた
から始まった食へのこだわりは、食材選び
ばらくは 良い物 件に出 会えずにいた。
し
間を提供したい!﹂。
うさぎをモチーフに考 案 。﹁﹃うさぎのお
愛 情 たっぷ り の 食 事
かし 2 0 2 3 年 、家の畑のすぐそばにあ
また、
このお店を 語るうえで欠かせな
母さんが、家族に料理を振舞う﹄
というイ
を 味わえるやさしい味つけと 、目で見て
る空き 家を 使えるという話が舞い込む。
いのは 、農 薬・化 学 肥 料 不 使 用の野 菜を
メージ。来てくださった方は、
お客さまと
はもちろんのこと 、旬の野 菜の美 味しさ
﹁ 子 ど もの 頃 、よ く 前 を 通っていた 家 が
使 用するなど体にやさしいメニューを提
いう 認 識ではなく 、家 族だと 思っていま
お 客 さ ま では な く
ている。
﹁家族﹂
を迎えてくれる。
関の扉を開くと、今日も穏やかな笑顔で
い日 常を 抜け出して、
お腹を 空かせて玄
愛 情たっぷりのうさ ぎの食 卓 。
せわしな
古 民 家の温もりの中で、母 娘でつくる
景を感じさせる。
いる 姿は、まさに古き 良きふるさとの風
て、母から 娘にさまざまなことを 伝えて
共にお店を切り盛り。
お店の運営を通じ
娘の可 奈さんも 、うさぎのお母さんと
ずっと空き家になっていて、ご縁があって
供している点。柴崎さんがカフェをオープ
楽しめる美しい彩りのランチに表わされ
ここを使わせてもらえることになりまし
ンする以前から、食にこだわりを持ってい
められている。
リノベーション。念 願だったカフェをオー たのには﹁やはり二人の娘の存 在が大き
☞
「古民家クイジーヌ
-うさぎのテーブル-」
については
P2、3で紹介しています
いです﹂と 話す。愛する 子どもには 、体に
娘の広瀬 可奈さん
家を、地 域の人や知り 合いも 巻き 込んで
もほとんどいなかった 。それでも 地 域の
郷はすっかり変わっていて、知っている人
20
知県で暮らした後、6年前に寄居町へU
寄居町出身の柴崎さんは、 年以上高
20
るのは、
このカフェの店主、柴崎広美さん
根の古 民 家 。穏やかな笑 顔で迎えてくれ
ると現れる、
ナチュラルガーデンと赤い屋
うと、
一気に山の景色へと変わる。少し登
波 久 礼 駅を 出て、国 道からお店へ向か
地 元 寄 居 町 で 0 か らス タ ー ト
きつ
がや
か
で
!
沿 線 ビ ュー
タ
イン
た ﹂。
こうして築 1 0 0 年を 超える 古 民
お 話を伺 いました!
り
ら
き
ー
リ
ー
ス ト づ ける 方 に
第82 回
「 古 民 家クイジ ーヌ-うさぎのテーブ ル - 」。
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