PALETTE2025年3月号(NO.88)

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- 2025年で創業100年を迎える老舗洋菓子店「ニューみとや」。
ケーキに対する熱い想いを伺いました!
きつ
がや
か
で
!
沿 線 ビ ュー
タ
イン
店のケーキを もっと 知 りた くな
た ﹂。それまで 当たり 前 だったお
り 、父に﹁ケーキの作り 方を 教え
萩 原さんはお菓 子の専 門 学 校に
てほしい﹂と 頭を 下 げた 。その後
進 学 。本 格 的に 洋 菓 子 職 人の道
を歩み始めた。
年の修行、
菓 子 店は 数 多 くあれど 、洋 菓 子
やレストラン、
カフェでも 働き 、
お
続ける 名 店だ 。現 在﹁ニューみと
1 9 2 5 年から続く伝 統を守り
年の修行を終え、地元秩父へと帰
の経 験も 重ねていった。そして
に店を 構える﹁ニューみとや﹂
は、 菓子作りだけでなく、調理や接客
みの日や 仕 事 終わりには 居 酒 屋
験を 積んだ萩 原さん。さらに、休
や 結 婚 式 場 、有 名 洋 菓 子 店で経
専門学校卒業後、都内のホテル
そして地元秩父へ
11
店はそう多くない。秩父の住宅街
創業100年を超える老舗和
ソフトボール選手だったが・
・
・
将来の夢は
ゆよう
萩原 由曜さん
(ニューみとや 店主)
!
?
り
ら
き
リー
ー
ス ト づ ける 方 に
になるのが 夢でした ﹂。そんな 萩
が好きだったので、選 手かコーチ
はなかったという。﹁ソフトボール
が、学生の頃は家業を継ぐつもり
ケーキを 作り 続ける 萩 原さんだ
子職人だ。今でこそ休む間もなく
も 新たな挑 戦をし 続ける 若き 菓
とその人柄で、伝統を守りながら
店 主 、萩 原 由 曜さん。確かな技 術
や﹂
を牽引するのは4代目となる
れからの
﹁ニューみとや﹂
の基盤を
さらに広報活動にも力を入れ、
こ
アップすること だった 。そしてよ
活 かし て 伝 統の 味 を ブラッシュ
継ぎながら、都内で学んだ技術を
だのは、店の味をしっかりと 受け
萩 原さんが帰 郷 後に取り 組ん
郷した。
もに新商品の開発にも挑戦する。 は今日もケーキを作る。伝統を未
届けるために製造工程をもう一度 秩 父の地 酒を 使ったお 菓 子の開
見直し、徹底して改革していった。 発、
さらには地元の学生たちとと
り美味しく、
より安全にケーキを
また秩父のお祭りやイベントにも
常に 新しいことに 挑 戦し 続け
積極的に関わり、店と地域の絆を
味しいものを作ること﹂
。
萩原さん
のためにやるべきことはただ、﹁美
んの人に笑顔を届けるために。
そ
来へつなぐために、そしてたくさ
始まったばかり。
100
る 萩 原さんだが、その原 動 力は 、 の挑戦は、
萩原さんの活動は、菓子職人の ﹁人とのつながり﹂
だという。﹁ここ 年を 超えてなお、﹁ニューみとや﹂
より強固に結びつけている。
た人々への感 謝を 胸に、萩 原さん
続けられるんです﹂。支えてくれ
コラボ商品で農家を応援したり、 な 人に 支 えられているから 走 り
原さんが後を継ぐきっかけになっ
整えていった。
100年の伝統を
枠に収まらない。秩父の農家と協
きたからでした。そして今も 色ん
までこられたのは、人に恵まれて
これからにつなげる
親はこのケーキで、自 分を 育てて
ケーキが売られていたんです。両
力し 、地 元 産のフルーツを 使った
は新しくあり続ける。
くれていたんだと 気 がつき ま し
た。﹁ 当 時 1 0 0円や2 0 0円で
ショ ー ケ ー スのケ ー キた ち だっ
を 考えていた際にふと 目にした、
たのは、高 校 3 年 生のとき 。進 路
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第88 回
伝統を守りながらも、常に新しい挑戦を続ける4代目店主、萩原さんに、
☞
「ニューみとや」
については
P2、3で
紹介しています
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