秩父鉄道を彩る情報誌PALETTE2025年9月号(NO.94)

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- (秩父鉄道NAGATOROサクラビジョン室)
小澤 君香さん
滝田 志帆さん
構想にかけた期間は約2年
ロー プウェイの協力を得ながら、少
ウスのリニューアル工事など 、社 内
しずつ理想のかたちを描いていった。 の関係部署、地域事業者の皆さんの
手によって、山頂の環境整備も行わ
たくさんの人々の協力で生まれた
山の上のテラス
れた。﹁オープン日までに間に合うだ
SUSABINOテラスの特徴は、 ろうかと 不 安に 思ったこともあり
ました。
でも多くの方々の協力で完
何と言ってもそのやわらかな丸みを帯
成した 時はすごく 感 慨 深かったで
びたデザイン。
設 計 段 階から 何 度も
す ﹂と ふ た り は 笑 顔 で 振 り 返 る 。
現 地に通い、木々や風 景とのバラン
スを探りながらイメージを膨らませ
長 をもっと面白く、
もっと自由に
ていった。﹁ 設 計を 進めながら、
アイ
デアがどんどん膨らんでいったのも
宝
登
山
ロ
ー
プ
ウ
ェ
イ
の
スタッフた
楽しかったです﹂
とふたりは声をそ
ち
と
と
も
に
、
水
も
電
気
も
平地のよう
ろえる。
に
は
使
え
な
い
S
U
S
A
BINOテ
SUSABINOテラスは、
ただ
ラ
ス
で
、
ど
う
す
れ
ば
楽
しんでもらえ
眺望を楽しむだけの場所ではない。
る
か
日
々
奮
闘
し
て
い
る。﹁このテラス
読 書をしたり 、軽 食を 取ったり 、
イ
を
起
点
に
、
宝
登
山
で
イベントも企画
ベントで賑わったり 、過ごし 方は 自
し
て
い
き
た
い
です。
もっと 自 由な発
由だ。﹁﹃すさび﹄
という 言 葉に、﹃ 自
想
で
長
を
盛り 上げていきたい﹂。
由気ままに﹄
という意味が含まれて
関
係
す
る
部
署とたくさんの話し合
いるんです。過 ごし 方を 固 定せず、 いを重ね、
ふたりの頭の中にはすで
それぞれの時間を過ごしてほしいと
に
次
の
ア
イ
デ
ア
が
芽
生
え
て
い
る
。
思っています﹂
。
﹁
こ
ん
な
大
き
な
プ
ロ
ジ
ェ
ク
ト
に
携
わ
れ
S U S A B I N O テ ラス 周 辺
て
、
感
謝
の
気
持
ち
でいっぱいです。
課
は 、長 町と 皆 野 町の境に 位 置す
題もあるけれど、
SUSABINO
る。
関係者との調整や業者との打合
テラスはこれからが始 まりです﹂。
せが進み、
工事は宝登山ロープウェ
た
だ
観
光
施
設
を
整
備
す
る
の
で
は
イが大規模修繕のため運休する約一
な
く
、
自
然
の
リ
ズ
ム
に
寄
り
添
い
な
が
か月間に実施することとなった。リ
ら
、
必
要
な
場
所
を
か
た
ち
に
し
てい
ニュ ー ア ル し た て の ゴ ン ド ラ で
く
。
こ
れ
か
ら
も
秩
父
鉄
道
グ
ル
ー
プ全
S U S A B I N Oテラスにお越し
体
の
力
を
借
り
な
が
ら
、
長
全
体を
いただけるよう、宝 登 山ロープウェ
よ
り
一
層
盛
り
上
げ
て
い
く
未
来
を想
イが 運 行 を 再 開 する 7 月 7 日 を
い
描
い
て
い
る
。
宝
登
山
ロ
ー
プ
ウェイ
オープン日と決めた。
とはいえ、
山頂
を
は
じ
め
、
長
ラ
イ
ン
く
だ
りなど 、
での建設は想像以上に大変だった。
P
、 ﹁ながとろ日 和 ﹂
に掲 載さ
重 機や資 材の搬 入では車が立ち 往
れ
て
いる 周 辺の魅 力 的な 施 設にも
生するハプニングも 。そんな 苦 労の
ぜ
ひ足を運んでいただきたい。
中、SUSABINOテラスまでの
地域全体を巻き込みながら前進
遊歩道整備や樹木の剪定、
レストハ
していく、前向きでエネルギーに満
ちたふたりの姿。
山の風が抜けるこの
テラスに立つと、
彼女たちの情熱が、
風のようにすっと吹き込んでくる。
07
きつ
がや
か
で
!
沿 線 ビ ュー
タ
イン
宝 登 山を 登 ると 、ひと きわ 明 る
い笑 顔で挨 拶を 交わしてくれたの
は﹁ N A G A T O R O サ ク ラ ビ
ジョン室 ﹂の 小 澤 さ ん と 滝 田 さ ん
だ 。日 頃からアイデアを 出し 合い、
力 を 合 わ せて 長 を 盛 り 上 げ よ
う と し ている 彼 女 た ち は 、とにか
くエネルギッシュで 笑 顔の 絶 え な
い息のあったコンビ。
N A G A T O R O サクラビ
ジョン 室 は 2 0 2 3 年 に 秩 父 鉄
道の 新しい部 署 として発 足 、当 初
は 中 里 さ んと 春 山 さ んと 小 澤 さ
んの 3 名 体 制 で 長 地 域 の 新 た
な 魅 力 を 創 造・発 信 す る た め 、
様 々な 企 画に 取 り 組 んでき た 。そ
の一年 後 、滝 田さんが加わり 、企 画
し たの が 、長 ・宝 登 山 の 山 頂 に
誕 生した﹁ S U S A B I N Oテラ
ス ﹂。オ ー プン 当 初 か ら 話 題 を 呼
び 、今 では 多 くの 人 でに ぎ わって
いる 。﹁もっと 若い人にも 宝 登 山に
来てほしいという 思いが 出 発 点で
し た 。気 軽に 立 ち 寄っても ら え る
ような 場 所を 作りたいと 思って﹂。
部署発足から2年、
メンバー全員の
思いを実現するため、全国に視察に
行き 、長 ラインく だ り や 宝 登 山
☞「SUSABINOテラス」
については
P2、3で紹介しています
(左)小澤 君香さん(右)滝田 志帆さん
り
ら
き
リー
ー
ス ト づ ける 方 に
第94 回
長 の新たな観光スポットとして誕生した
「SUSABINOテラス」。
この場所に込められた想いや、立ち上げまでのストーリーを、
小澤君香さん、滝田志帆さんに伺いました!
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