秩父鉄道と三岐鉄道では、両社で主に貨物輸送に使用している電気機関車の塗装を入れ替えて運行します。
両社は国内では数少ない旅客・貨物輸送の両方を行う私鉄で、2000年に秩父鉄道から三岐鉄道へ、電気機関車2両を譲渡しました。一度に大量の貨物を輸送できCO2削減に繋がるなど、鉄道貨物輸送が環境負荷低減やSDGsに貢献する輸送モードであることを、広く一般の方々にも認知いただきご理解をいただけるよう、当企画を実施します。
+++三岐鉄道カラー電気機関車 秩父鉄道分(イメージ)+++
+++三岐鉄道電気機関車(イメージ)+++
+++秩父鉄道電気機関車(イメージ)+++
+++三岐鉄道カラー電気機関車 秩父鉄道分(イメージ)+++
埼玉県北部を東西に横断し、熊谷を起点に東は羽生(はにゅう)、西は埼玉県の代表的な観光地である長瀞(ながとろ)、秩父を通り、三峰口(みつみねぐち)まで、田園地帯や荒川、秩父の山々など総延長70km超の広大な自然の中を走る鉄道です。
秩父鉄道で貨物輸送する石灰石は、叶山(かのうやま)鉱山(群馬県)と三輪(みのわ)鉱山(埼玉県秩父市)で採掘されます。叶山鉱山で採掘された石灰石は、ベルトコンベアで秩父太平洋セメント秩父工場へ運搬され、武州原谷(ぶしゅうはらや)駅で貨車に積み替え、太平洋セメント熊谷工場(三ヶ尻(みかじり)駅)へ電気機関車で輸送しています。三輪鉱山で採掘された石灰石は、坑外にベルトコンベアにて運搬され、貨車に積み替え、影森駅を経由して、太平洋セメント熊谷工場(三ヶ尻駅)へ電気機関車で輸送しています。貨物列車1編成でおよそ700tの輸送力があります。
+++秩父鉄道路線図(イメージ)+++
三重県北勢地方で三岐線(近鉄富田・JR富田~西藤原 計27.6km)と北勢線(西桑名~阿下喜(あげき) 20.4km)の2路線を営業し、地域に密着した交通機関として通勤・通学などに利用されているとともに、それぞれの路線がユニークな特徴を持っていることから、全国的にも注目を集めています。
三岐線では、東藤原駅にある太平洋セメント藤原工場から、粉体セメントを四日市港まで貨車輸送を行い、貨物船により各地へ出荷しています。また、炭酸カルシウムを愛知県の碧南火力発電所まで貨車輸送し、環境改善に使用されます。さらに発電所で発生する石炭灰を同じ貨車に積み、同じ経路で藤原工場まで輸送し、セメント改良剤として使用されます。貨物列車1編成でおよそ500~640tの輸送力があります。
+++三岐鉄道路線図(イメージ)+++