秩父鉄道で活躍する車両

SLパレオエクスプレス

秩父鉄道を代表する観光列車で、「都心から一番近い蒸気機関車」として活躍中です。

蒸気機関車C58363

SLc58363
SL列車、パレオ エクスプレスの名前は秩父地方で発掘された化石の海獣パレオパラドキシアに由来していて、1988年3月「さいたま博覧会」に合わせて、秩父鉄道の熊谷-三峰口駅間56.8Kmで運転が始まりました。 C58 363は太平洋戦争中の1944年(昭和19年)に完成して、最初は東北の釜石機関区に配置され、東北地方や新潟で活躍しましたが、1972年(昭和47年)12月に廃車されて、埼玉県の吹上小学校に保存されていました。

SLパレオエクスプレス(12系客車)

SL12系客車
12系客車は、昭和44年から53年にかけて、国鉄(現在のJR)が臨時列車や団体列車等の波動輸送や長距離列車用として製造した急行形客車で、長時間の乗車でも快適に過ごせる冷暖房装置や、空気バネ、ゆったりとしたクロスシートが特長です。 平成12年にJR東日本から購入、外装塗装をダークグリーンに替えて使用していしたが、平成24年に運行25周年を記念して、内外装をリニューアルしました。

電気機関車(デキ/EL)

デキ100形

デキ100
秩父鉄道で一番古いのがデキ100形で、1950年代から製造されたデッキ付きの箱型機関車です。

デキ200形 *201号は新色「黒色」になりました*

デキ200
1963年(昭和38年)に製造されたデキ100形のモデルチェンジ車で、車体は角の丸みが大きくなり、2灯並んだ大型ヘッドライトと運転室の窓のつらら切り(日さし)が特徴でしたが、今ではシールドビームという小さなライトに交換されています。重い貨車をスリップしないで引っぱれるように、独特な形の台車になっています。今残っているのはデキ201号機だけで、普段はパレオエクスプレスの回送用に使われていますが、時々、客車を引っぱって臨時列車でも走ります。

デキ300形

デキ300
1967年(昭和42年)に製造されたデキ200形のモデルチェンジ車で、車体はデキ200形と同じですが、運転室の窓のつらら切り(日さし)はありません。独特な形の台車から普通の軸バネ式台車に変更されましたが、重い貨車を引っぱってすべりやすい時は、電気的にスリップを防ぐようになっています。
デキ500 デキ500
1973年(昭和48年)から1980年(昭和55年)にかけて7両が製造された秩父鉄道の主力機関車です。車体はデキ300形と同じで、503号機からは運転室の窓が大きくなって、ひさしも付いています。

フルラッピングトレイン

秩父鉄道には現在3つのフルラッピング列車が活躍しています。それぞれのラッピングをお楽しみください。

秩父ジオパークトレイン

秩父ジオパークトレイン
2014年9月23日に運行開始した、秩父鉄道のフルラッピング列車の第1弾。大昔は海辺だった秩父地方では、古い地層から海獣パレオパラドキシアの化石をはじめクジラやサメ、アンモナイトなどの貴重な化石がたくさん発見されています。秩父ジオパークトレインは化石で発見された生物から今の秩父地方に生息している珍しい生物まで、秩父地方の生物を親しみやすいキャラクターとしてデザインしています。車内も天井や内壁をラッピングしており、乗車しながら「ジオパーク秩父」を楽しんでいただけます。

秩父三社トレイン

秩父三社トレイン
2015年12月20日に運行開始した、秩父鉄道のフルラッピング列車の第2弾。秩父三社トレインでは、秩父三社「寳登山神社」「秩父神社」「三峯神社」を各車両で表現しています。古くからの歴史を持つ各神社の社殿や彫刻、周辺の見どころや祭事などを中心にしたデザインで、それぞれの神社の特徴を楽しく学ぶことができます。車内も天井や内壁をラッピングしており、乗車しながら「秩父三社」を楽しんでいただけます。

彩色兼備*NEW*

彩色兼備
2019年11月2日に運行開始した、秩父鉄道のフルラッピング列車の第3弾。すぐれた才能と美しい容姿の両方をもっていることを表す「才色兼備」の「才」を「彩」に置き換え、秩父鉄道沿線地域が様々な美しい景色やおいしい食べ物を備えていることを表現しています。また、女性をターゲットに外も中もかわいらしいイラストで仕上げたことから、女性を表す四字熟語を愛称にしました。見て・乗って・写真を撮って楽しめるだけではなく、「今度はここに行ってみよう」という思いを駆り立てるような、お客様と沿線地域をつなげていく列車を目指します。
ドローン映像はこちら→【秩父鉄道公式】「彩色兼備(さいしょくけんび)」完成!ドローン映像(YouTube)

普通列車

5000系

5000系
クーラーが付いていなかった2000系(元東急電鉄7000系)電車と交代で1999年(平成11年)11月から走っています。都営地下鉄の三田線を走っていた6000系電車を3両編成にして、秩父鉄道用に改造しました。車体に入っているブルーのラインは三田線を走っていたころから変わっていません。鉄製の骨組みにステンレスを貼りつけたスキンステンレスと呼ばれている車体が特徴です。

7000系

7000系
古くなった1000系(元国鉄101系)電車と交代で2009年(平成21年)3月から走っています。東急電鉄を走っていた8500系電車を3両編成にして、秩父鉄道用に改造しました。7002編成の運転室は秩父鉄道に来るときに新しく取り付けたので、7001編成と7002編成では少し違います。車体を鋼鉄製と同じ強度にするため、コルゲートというギザギザが付いています。ブレーキをかける時に発電してほかの電車に電気を送る回生ブレーキが付いている省エネ電車です。

7500系 ☆2020年3月秩父鉄道で営業10周年☆

7500系
古くなった1000系(元国鉄101系)電車と交代で2010年(平成22年)3月から走っています。東急電鉄を走っていた8090系電車を3両編成にして、秩父鉄道用に改造しました。軽量ステンレス車体という構造で、車体を卵型にしてひずみを防いで、コルゲートがなくなっています。ブレーキをかける時に発電してほかの電車に電気を送る回生ブレーキが付いている省エネ電車です。

7800系

7800系
古くなった1000系(元国鉄101系)電車と交代で2013年(平成25年)3月から走っています。7500系と同じ東急電鉄の8090系電車を改造しましたが、運転室が無い中間車に新しく運転室を取り付けて2両編成にしました。中間車の骨組みを活かして、強度を持たせたので、7500系とは異なったスタイルになっています。

急行列車

6000系

6000系
古くなった3000系(元国鉄165系)電車と交代で2006年(平成18年)3月から走っています。西武鉄道を走っていた101系電車を3両編成にして、レッドアロー号で使っていたクロスシートを取付けて、急行用に改造しました。 秩父鉄道を走っている電車で鉄製の車体は6000系電車だけで、白とブルーに塗られているものが2編成、秩鉄オリジナルカラーが1編成活躍しています。